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烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ 2 (文春文庫) 阿部 智里

★★★★☆

こんな人におすすめ 振り回される少年が好きな人権謀術数渦巻く権力争いを読みたい人前作「烏に単は似合わない」が面白かった人 振り回される少年・雪哉の成長物語 地方役人の次男坊であった雪哉は、ちょっとしたハプニングにより若宮の側仕えとなる。むちゃくちゃな量の仕事を押し付けてくる若宮になんだこれーーーー!?となりつつも、負けん気と地頭の良さでクリアしていく雪哉。若宮に気に入られた彼は、次第に若宮の周囲…

烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ 1 (文春文庫) 阿部 智里

★★★★☆

こんな人におすすめ 読み終えてから「嘘だろ!?」と言いたい人ファンタジーが読みたい人後宮の女同士バトルが読みたい人 壮大なるファンタジーの幕開け 後宮バトルというジャンルがある、と個人的に勝手に思ってる。後宮という狭い場所で、王の訪れを待ち、女同士でさりげないバトルを繰り広げる。外の世界で起きる戦争などとは方向性の違うバトルだが、それもまたバトルだ。 この物語は、東西南北それぞれの大貴族から遣わ…

屋根裏部屋の公爵夫人 (カドカワBOOKS) もり

★★★★☆

こんな人におすすめ 堅実な主人公が見たい人ざまぁ展開が見たい人丁寧に用意されるざまぁが見たい人恋愛展開よりも国の立て直しが見たい人 丁寧に作られるざまぁは面白い 正直な話今まであまりざまぁモノに対して良い感情が無かったんだけど、それが完全に覆された。 元令嬢様の華麗なる戦闘記 (カドカワBOOKS) 夢猫 | 日々放置プレイ これがあんまり合わなかったからざまぁって面白くないのかなと思っていたん…

悪役腐令嬢様とお呼び! 節 トキ

★★★★☆

ないなら作れ、農耕精神 主人公が転生した世界はゆるファンタジー乙女ゲーの世界。そこはヨーロッパ風ファンタジーの世界なのにどういうわけかこたつもあれば電話もカメラもあるというゆるファンタジー。だがその世界にないものがあった。それは主人公の愛するBL。BLを作るために主人公は自ら筆を取りBLイラストを描き、周囲の人間で素養のある女子たちをどんどん腐女子に染め上げていく! という物語。 ぶっちゃけて言…

青臭すぎるぐらいの青春映画「仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ」

★★★★☆

青臭い青春物語 見る前にさらっと読んだパンフレットで、ジオウで見た彼らに対して『普通の高校生』という文字が見えた。そりゃソウゴは一応高校生だが普通かと言われれば若干首をかしげるし、ゲイツ・ツクヨミはなおさら。タイムジャッカー(スウォルツ除く)もそのとおりで、一体どんなものかと思ったが。 うわマジで高校生だ!? 青臭い高校生だ!? これは高校生だ。まごうことなき高校生だ。そして、青春映画としてもす…

不思議の国のハートの女王 世界の強制力で毒吐きまくり!? おかげで破滅ルートに入りそう……! (ビーズログ文庫) 長月 遥

★★★★☆

たった一人だけが理解してくれる安堵 面白かったー! 今いるこの世界が前世でやった乙女ゲーの世界と全く一緒ではと気付いたのとほぼ同時に言いたくないのに毒舌が口から飛び出し強制的に『毒舌ばかり吐く悪役女王』になってしまった主人公と、攻略対象であり意味深な台詞もあるからもしかして抑止力になるかな?と思って声をかけたら味方になってくれたジョーカーの、バディものっぽさもあるお話。 突然口から出る言葉出る言…

没落令嬢の異国結婚録2 (ビーズログ文庫) 江本 マシメサ

★★★★☆

前の巻はこちら。 没落令嬢の異国結婚録 江本 マシメサ | 日々放置プレイ お茶会騒動 今度のイベントはお茶会騒動。 後宮のお茶会は、6家の貴族の奥方が代々皇族をもてなすこととなっている。旦那であるシン・ユーの顔を潰さないためにも、お茶会に出られる方々を楽しませるためにも、頑張って美味しいお茶を探すリェン・ファ。 お茶の祭典を訪れ美味しいお茶を探したりとお茶会のために準備するリェン・ファに、徐々…

没落令嬢の異国結婚録 江本 マシメサ

★★★★☆

メインカップルひたすらかわいい、とにかくかわいい 主人公は、没落令嬢というより最早貧乏令嬢。とうの昔に実家は没落したものの貴族の地位を捨てるには金が必要、その金もなく定期的に貴族税を持っていかれるため金が無い。 そんな彼女に声をかけたのは金持ちで押しの強いおばちゃん。彼女はこの国で珍しいものを探していた。そして自国の占い師いわく金と青のものを手に入れれば運気が上がると言われる。偶然見つけた金髪碧…

BLゲームの主人公の弟であることに気がつきました (ビーズログ文庫アリス) 花果 唯

★★★★☆

これ昔良く見たパターンだ!! BL好きな主人公が自分のそばにいる生身の人間でカップリング作って楽しんでいたら、観察のために距離を詰めていたために彼らに惚れられ攻略されかけ、でも必死で「自分は観察したいだけ! 自分は攻略対象じゃない! お前とお前でくっつけ!」という物語、一時期よく見たぞ。オリジBLサイトで平凡腐男子受けってあったやつだ!!! めっちゃお世話になりました!!!などということを読んで…

250年後に目覚めたら、求婚されました 魔法使いは恋愛初心者につき (ビーズログ文庫) 小野上 明夜

★★★★☆

暴走ヒーロー×暴走ヒロイン×トンチキストッパー(ほぼ)不在 膝に乗っけて飯を食わせながら 「とにかく、誤解しないように。俺はただ、ネリーを愛玩しているだけだ」   (中略)「主と愛玩動物。程よい情愛を育てるには適切な関係だろう。魔法使いにはサーヴァントはもちろん、ファミリアも付き物だからな」 と言いはるところから始まるラブコメ、ちょっとどうかしている。それに対するヒロインの発言も 「ヴィクトール…

「ある小説家をめぐる一冊 (富士見L文庫) 栗原 ちひろ」

★★★★☆

本に引きずられる物語 本当に面白かった。どこが面白いって明確に言えないの感想ブログとしてどうかと思うんだけど、うまくいえないけど面白かった。この感覚自体が作中で主人公である編集者が体験したものとよく似ている。物語自体はある程度予想がつくものかもしれない。作家が自分の殻を破るというオチも、中盤になれば想像の範囲内に浮かび上がってくる。でもその途中の雰囲気や物語の匂い、感覚、その全てが物語へと引きず…

「武姫の後宮物語2 (カドカワBOOKS) 筧千里」

★★★★☆

かわいい(厄介な)弟子が3人増えたぞ! ひょんなことからかわいい(厄介な)弟子が3人増えた主人公。前の巻のラストで《星天姫》マリエルがヅカ的な方向性で主人公に心臓打ち抜かれていたのでなんとなく察していたものの、残りの2人は完全に予想外だったなあ。 熊とも猪ともつかない凶相の将軍に惚れてるフランがめちゃくちゃにかわいい。殿下のお通りに対してひたすら他の男の話をし続けるその胆力や、相手にふさわしい人…