文春文庫

★★★★☆

弥栄の烏 八咫烏シリーズ6 阿部 智里

★★★★☆文春文庫
ファンタジー
5-6巻の対比 1-2巻が対比していたのと同じく、今度は5巻との対比の物語だ。 前巻は玉依姫である志帆側から見た物語であり、八咫烏たちはどうしているのかわからない。1巻が桜宮にいた姫たちの物語であり、若宮がどうしていたかわからないように。その八咫烏の視点を描いた話となる。ある意味、この5-6巻自体が1-2巻と対になる形。と考えれば第一部のきれいな終わりとも見える。 志帆側から見ていた際に、思わず1巻抜かしてしまったのか?と思うような突然の若宮が山神の下僕化で、どうなってんだこれ?と思ったが、ちゃんと事情があったのね。突如起きた襲撃、山神の下僕としてのお仕事。 一番びっ…
★★★★☆

玉依姫 八咫烏シリーズ 5 阿部 智里

★★★★☆文春文庫
現代疑似家族
こんな人におすすめ 疑似親子萌えな人 舞台はファンタジーから現代(1995年)へ このブログ、異世界をファンタジー、こちらの世界をざっくりと現代、古めのものは歴史ものと表現しているので、25年前が舞台の場合現代と表記して良いのかどうなのかちょっと迷うな。しかもファンタジーのシリーズの1巻だけの場合特に。 物語の舞台は1995年、人間の世界。女子高生の志帆は、祖母の故郷である村を訪れる。祖母がなぜ村を出たのかしらないままに訪れた志帆が巻き込まれたのは、人身御供を必要とする奇祭。人身御供とされた志帆は、連れて行かれた山の中で、とあるバケモノと顔を合わさせられる。バケモノの母と…
★★★★☆

空棺の烏 八咫烏シリーズ 4 阿部 智里

★★★★☆文春文庫
ファンタジー学園
こんな人におすすめ 学園モノが好きな人男子高校生の青春!みたいな乗りが読みたい人しっぺ返しを食らうスネイプ先生みたいなのが見たい人 学園編が始まったぞ!!!! まさかこのシリーズで学園モノが始まるとは思わなかった。いやマジで。 雪哉が入ったのは、若宮ら王族の護衛候補生を育てるための学園。しかし、そこでは派閥ごとの対立や権力争いが存在していた。同室の相手である茂丸や、同じく若宮派である明留らと少しずつ距離を詰めて友情というものを築いていく雪哉。何故か厳しくあたってくる教師とも戦いつつ送られる、楽しいスクールライフ!――というお話。 いや、楽しいスクールライフじゃねえん…
★★★★☆

黄金の烏 八咫烏シリーズ 3 (文春文庫) 阿部 智里

★★★★☆文春文庫
ファンタジー
現れた敵、猿 後宮では女達がバトり、王宮では男たちがバトる世界で、とうとう別の敵が現れた。その名も猿。猿と呼ばれるなにかではなく、マジモンの猿。八咫烏たちと同じく人の姿を取り烏たちのなかに紛れ込む猿たち。かろうじて見分ける方法はあるものの、それも確実とは言えない。そして、現れた場所は、雪哉の実家がある垂氷。調査のため現れた若宮とともに、果たして雪哉は猿を追い払い実家に平和をもたらせるのか――というお話。 前巻でとても良いキャラとして登場した雪哉の、あまりに早すぎる再登場。お前、前の巻のラストでいい感じにさよならしてたじゃん!? まさかこの速さで戻ってくるとは思わないじゃん!? と…
★★★★☆

烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ 2 (文春文庫) 阿部 智里

★★★★☆文春文庫
ファンタジー権力争い
こんな人におすすめ 振り回される少年が好きな人権謀術数渦巻く権力争いを読みたい人前作「烏に単は似合わない」が面白かった人 振り回される少年・雪哉の成長物語 地方役人の次男坊であった雪哉は、ちょっとしたハプニングにより若宮の側仕えとなる。むちゃくちゃな量の仕事を押し付けてくる若宮になんだこれーーーー!?となりつつも、負けん気と地頭の良さでクリアしていく雪哉。若宮に気に入られた彼は、次第に若宮の周囲に渦巻く面倒事に巻き込まれていく、というお話。 この雪哉のキャラがすごい良いんだよなーーーー!!飄々とした昼行灯、ぼんくらの阿呆に思わせて、けれども読者視点からすれば、こいつは頭が…
★★★★☆

烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ 1 (文春文庫) 阿部 智里

★★★★☆文春文庫
ファンタジーミステリー後宮
こんな人におすすめ 読み終えてから「嘘だろ!?」と言いたい人ファンタジーが読みたい人後宮の女同士バトルが読みたい人 壮大なるファンタジーの幕開け 後宮バトルというジャンルがある、と個人的に勝手に思ってる。後宮という狭い場所で、王の訪れを待ち、女同士でさりげないバトルを繰り広げる。外の世界で起きる戦争などとは方向性の違うバトルだが、それもまたバトルだ。 この物語は、東西南北それぞれの大貴族から遣わされた姫君四人のなかから、次代の王である若宮の后が誰になるかを争う後宮バトルである、――と思わされた。 ウッソだろこれ。完全に方向違いじゃねえか。読み終わってから完全に唖然と…
★★★☆☆

キングレオの冒険 (文春文庫 ま 41-1) 円居 挽

★★★☆☆文春文庫
ミステリー探偵助手現代男同士の強感情
探偵助手のペアが強いバディもの この物語では、キングレオこと獅子丸ら探偵は探偵事務所のようなものに属している。現実の探偵事務所と違い、物語の探偵たちが行うようなことをする探偵事務所(この説明まどろっこしいな)。そして彼等の事件解決の補佐をするのが助手であり、大河は助手兼キングレオの解決した事件を広報用に若干変えつつ物語として脚本化したりなどしている。 ところで、もはや扱いとしては古典であるホームズとワトソンの時代から、探偵と助手はペアとなっている。探偵の輝かしい経歴と解き明かした謎を語るのは助手の役目だ。また、探偵の最も良き理解者も助手である。この物語は、探偵と助手の物語である。…
広告
タイトルとURLをコピーしました