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「刑事ダ・ヴィンチ」続刊前提でもやもやする

絵に造詣が深い刑事とコンビを組まされ事件解決に走り回るお話。 主人公が活躍少ない 主人公はホームズではなくワトソンタイプで、あれこれ調べた上で結局良いところはホームズであるダ・ヴィンチ刑事こと南雲にほとんど持っていかれる。そのため、主人公の活躍少ないし格好良いところがないなーと思いながら読んでしまった。ホームズだとそういうものとして読めてしまうのだけれども、これはてっきり主人公である小暮がもっと…

「BAT 吸血鬼探偵オリバー・サンシャイン」二人が保護者と被保護者になっていく、海外ジュブナイル風物語

おもしろ! 前にバディものとしてめっちゃおもしろいなと思ったEATの作者さんの小説で、微妙にキャラクターも一部共通。とはいってもよくスピンオフにある「あーこのキャラ別作品にもいそう」くらいのものなので、前作を知らなくとも覚えて無くとも読みやすかった。今回はバディというよりも疑似家族物、偶然出会った二人が保護者と非保護者の関係になる物語って感じ。 https://houchi.work/wordp…

「嘘と詐欺と異能学園」無能力者による口八丁手八丁のジャイアントキリング

あーーー好き、こんなんめちゃくちゃ好き、大好き。超面白かった。 能力のない人が能力のある人に勝つ物語は絶対に面白い 戦闘能力的に最下位というかそもそも戦闘能力自体がない主人公が、それを隠して異能を持った人間たちを片っ端から倒していくという展開が面白くないわけがない。無能なナナとかそっち系のカテゴリの物語。 主人公が息を吐くように嘘をつくので日常のシーンからも詐術のうまさやこいつの言葉は信じてはい…

「漫画家先生とメシスタント」出てくる料理は美味しそうだし出てくる人も魅力的で超面白かった

主人公・ときわが作る料理がめっちゃ美味しそう 陸上部で髪も短くどこからどう見ても体育会系! という雰囲気のときわが、実際は少女漫画を愛していて自宅に帰れば丁寧に料理をする家庭的で可愛い女子高生というギャップが可愛かった。 出てくる料理がいちいち美味しそうなんだよ。 「キノコのバター味噌もあるぞ」 「えっ、ほんと」  ときわの好物だ。えのきやしいたけを味噌とバターと共にホイル焼きにしたもの。ホイル…

「警視庁アウトサイダー3」見事大団円の完結

シーズン1のクライマックスからの大団円。今まで続いていた蓮見の父親の冤罪事件がこの話で片がついた。 窃盗からの日本酒サークル事件にて、マル暴の捜査方法でどぶろくのやり取りをうまく見つけて証拠を得るまでの架川のやり口が見事。1巻からずっと所轄じゃやらないような思考や行動で証拠を見つけ、蓮見がそこから推理とひらめきで事件を解決するという流れが完全にテンプレート化しているものの、毎回やり方が変わるので…

「警視庁アウトサイダー2」キャラが少しずつ深掘りされていく2巻

前からちらっと出てたりする架川の娘さんが出てきたり、なんとなく日和見っぽさというか問題起きないでほしいのかなと思える課長・矢上の熱い部分が見えたり、蓮見が追いかける事件の発端である父親に架川が会いに行ったりする2巻。 個人的に読んでて面白かったのは、某何かの人気マンガを題材にしてるのだろうと思われる作品の偽アクキーの出どころ探しをしたりする1話目。自分が2.5も追いかけるタイプのオタクなので、天…

「警視庁アウトサイダー」マル暴に戻りたい刑事とワケあり刑事のバディもの

今度実写化するからかな?BW読み放題とKindle Unlimited読み放題に入っていたので読んだ。 https://www.tv-asahi.co.jp/outsider/ 同作者の作品だとインディゴの夜の印象からミステリー物の印象はあったけど、そういえばさくらだもん!だとか、ここしばらくは警察物ミステリー多かったな。 バディものとしての王道の、最初は相反する二人が何らかの目的で共同で動いて…

「江戸落語奇譚 寄席と死神」

江戸の落語に関する怪異のみ見える落語家と、少し気弱で怖がりで何かしらの特定条件のときのみ怪異がほんのりわかる大学生がコンビを組んで、発生する江戸落語絡みの事件を解決していくふんわりした物語。個人的にはあんまり刺さらなかったというか、全体的に刺そう刺そうとしている感が強すぎてそれで逆にうーん……?となった感覚があったかも。 まず気になった点として、主人公である大学生が怪異を見えるときの条件がよくわ…

「EAT 悪魔捜査顧問ティモシー・デイモン」そうだよこれだよバディの醍醐味

そうだよこれだよバディの醍醐味。反発しあう二人が事件を通して次第に距離を縮めていき、相手への理解を深め、最終的には息が合った相棒となる。そうだよこれ。これだよバディの醍醐味は。そういう意味で100点満点、マジ最高の物語だった。 警察官であった主人公は、怪物じみたなにかに襲われて自分以外が全滅、自分も大怪我を負ってかろうじて回復した状況。そんな彼は当然、面倒を見ることを認めさせられたとは言え、人食…

「准教授・高槻彰良の推察2 怪異は狭間に宿る」

今回も連作短編集3作。えーーー、面白かった。主人公が嘘が聞き分けられなくなる話が好き。 嘘がわかる自分の耳を疎い、そのせいで孤独を選んだ青年が、いざ嘘がわからなくなったら困惑してしまい混乱してしまうのすっごい良かった。そりゃあね。今までどれだけ嫌がっていたとしても自分の通常能力だもんな。たとえば普通の人の腕が一本なくなったらうまく腕が動かなくて困るように、今まで自分にあったものがなくなったら不便…

「准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき」身近な『怪異』探る、あやかし無し男性バディ物

これはあやかしものじゃない! これはあやかしものじゃないです!!!! あやかし事件解決物が苦手なので避けてたけど読んでみたらあやかしではなく民俗学だった。人の嘘がわかる青年が怪異大好き准教授の手伝いで、准教授のサイトに寄せられた怪異と思われる事件の相談に乗る連作短編集。 こういう大学の授業受けられたらいいなーと思いながら読んでた。都市伝説や民俗学をメインに、生徒側も楽しめるような授業をしてくれる…