「棘の家」転がり転げて地獄へ一直線
面白かった。 中山七里の小説ってラストのどんでん返しがデカく襲いかかるタイプの物語なのかなと思っていたし、実際この小説も『どんでん返しの帝王が~』という文章がアマゾンの紹介にあったからそういった類の物語なのかなと想像していたら全然違った。む ...
「夜がどれほど暗くても」犯罪加害者を記事にしていた週刊雑誌副編集長、犯罪加害者遺族となる
最近読んでる中山七里のノンシリーズ物(おそらく)。 犯罪系のネタや芸能人のスキャンダルをネタにしていた雑誌の副編集長が、自分の息子が殺人事件の加害者なおかつ死亡したことにより、本来は加害者に向くはずだったヘイトや取材なども全て ...
「次回作にご期待下さい」漫画編集部のドタバタミステリー
面白かったー。漫画編集部を題材にしたお話で、ちょっとしたミステリーというか謎解き風味。いやほんと面白かった。 ギャグ漫画家なのにものすっごい後ろ向きな漫画家に打ち切りを伝えるエピソードは読んでてああああ……と。実際編集者って悪者にされがちだ ...
「准教授・高槻彰良の推察2 怪異は狭間に宿る」
今回も連作短編集3作。えーーー、面白かった。主人公が嘘が聞き分けられなくなる話が好き。 嘘がわかる自分の耳を疎い、そのせいで孤独を選んだ青年が、いざ嘘がわからなくなったら困惑してしまい混乱してしまうのすっごい良かった。そりゃあね。今までどれ ...
「准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき」身近な『怪異』探る、あやかし無し男性バディ物
これはあやかしものじゃない! これはあやかしものじゃないです!!!! あやかし事件解決物が苦手なので避けてたけど読んでみたらあやかしではなく民俗学だった。人の嘘がわかる青年が怪異大好き准教授の手伝いで、准教授のサイトに寄せられた怪異と思われ ...
「小説 BATTLE OF TOKYO vol.1」近未来SFモノ、もしくは原作ってなんなんだろう
なんでもコピーできる時代となった近未来の東京で、コピーできない指輪が盗まれた。被害者である少女はネットで検索したとある探偵事務所に足を運び二人組の探偵に捜索を依頼する――というところから始まる物語。からの、半ば崩壊したトウキョウに存在する特 ...
「異世界の沙汰は社畜次第 聖女召喚改善計画」主人公の『大人』としての距離感が好き
一種のこちらの技術で俺TSUEEEEEEEEEEではあるんだけれど、スキルが経理と社畜というのがなんともまあ。そして異世界に来て一番喜んでる内容がヒロ○ンならぬ完全に疲労が抜けるお薬というのもまたなんとも。筋肉痛が翌日出ればましなほうと思っ ...
柳生剣法帖 ふたり十兵衛 (角川文庫) 谷津矢車
こんな人におすすめ さらっと読める時代物が読みたい人バトルアクションが読みたい人自分の足りないものを補い合うコンビが読みたい人 剣を握れない柳生十兵衛と、その剣となる速水一兵衛 設定がとにかく面白かったー! 柳生とか風魔あたりは全然触ってな ...
弥栄の烏 八咫烏シリーズ6 阿部 智里
5-6巻の対比 1-2巻が対比していたのと同じく、今度は5巻との対比の物語だ。 前巻は玉依姫である志帆側から見た物語であり、八咫烏たちはどうしているのかわからない。1巻が桜宮にいた姫たちの物語であり、若宮がどうしていたかわからないように。そ ...
玉依姫 八咫烏シリーズ 5 阿部 智里
こんな人におすすめ 疑似親子萌えな人 舞台はファンタジーから現代(1995年)へ このブログ、異世界をファンタジー、こちらの世界をざっくりと現代、古めのものは歴史ものと表現しているので、25年前が舞台の場合現代と表記して良いのかどうなのかち ...
空棺の烏 八咫烏シリーズ 4 阿部 智里
こんな人におすすめ 学園モノが好きな人男子高校生の青春!みたいな乗りが読みたい人しっぺ返しを食らうスネイプ先生みたいなのが見たい人 学園編が始まったぞ!!!! まさかこのシリーズで学園モノが始まるとは思わなかった。いやマジで。 雪哉が入った ...
黄金の烏 八咫烏シリーズ 3 (文春文庫) 阿部 智里
現れた敵、猿 後宮では女達がバトり、王宮では男たちがバトる世界で、とうとう別の敵が現れた。その名も猿。猿と呼ばれるなにかではなく、マジモンの猿。八咫烏たちと同じく人の姿を取り烏たちのなかに紛れ込む猿たち。かろうじて見分ける方法はあるものの、 ...