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★★★☆☆

「水の後宮」自白で吐かせる主人公と証拠を第一とする女性の対立が良い

姉の死の真相を求めて後宮に入り込んだ主人公が、とあるお偉いさんに好かれて事件解決に引っ張り回されるミステリー。面倒くさそうな雰囲気を出しつつも誰かが不幸になるならばと事件解決に動く主人公のスタンスが好み。もともとが商人だった故に人間心理方面から解決しようとするという事件解決方法も彼女の生い立ちや性格と合っていて、読んでいて面白かった。 主人公を事件に引っ張り込む狸才人は、たしかに誰かが不幸になる…

★★★☆☆

「御執事様の仰せのままに」

三度の飯より飯を作るのが好きだったんだ!?あらすじコピペしてて初めて知ったよ。親と暮らしている頃から作っているから作業として好きなんだろうなとは思えていたけれど、まさかそこまで好きとは思わなかったよ。 物語の出だしテンプレとしてはよくある、完全庶民派の主人公が実はさる富豪の血筋の人間で、突然上流階級に放り込まれたが主人公の庶民性は抜けないし、付き従う執事はそんな主人公の庶民性を歯がゆく思うという…

★★★☆☆

「江戸落語奇譚 寄席と死神」

江戸の落語に関する怪異のみ見える落語家と、少し気弱で怖がりで何かしらの特定条件のときのみ怪異がほんのりわかる大学生がコンビを組んで、発生する江戸落語絡みの事件を解決していくふんわりした物語。個人的にはあんまり刺さらなかったというか、全体的に刺そう刺そうとしている感が強すぎてそれで逆にうーん……?となった感覚があったかも。 まず気になった点として、主人公である大学生が怪異を見えるときの条件がよくわ…

★★★★☆

「EAT 悪魔捜査顧問ティモシー・デイモン」そうだよこれだよバディの醍醐味

そうだよこれだよバディの醍醐味。反発しあう二人が事件を通して次第に距離を縮めていき、相手への理解を深め、最終的には息が合った相棒となる。そうだよこれ。これだよバディの醍醐味は。そういう意味で100点満点、マジ最高の物語だった。 警察官であった主人公は、怪物じみたなにかに襲われて自分以外が全滅、自分も大怪我を負ってかろうじて回復した状況。そんな彼は当然、面倒を見ることを認めさせられたとは言え、人食…

買ったもの

今年のふるさと納税(女一人暮らし)

今年もふるさと納税を終えたので何を頼んだかメモ。ちなみに特段面白くなく、ベタすぎるぐらいにベタなものばかり。 一人暮らしのふるさと納税のポイント 食品は一人分の分量ではないので、最初から友達とシェアハピ前提もしくは冷凍or常温で長期保存出来るもの 米は気を抜くと10キロ来る。虫が発生しない置き場がないなら5キロのものを選ぶか2キロが複数回の定期便のものを選ぶのが安泰。 ちなみに過去の経験からして…

★★★☆☆

「ラブコメ漫画に入ってしまったので、推しの負けヒロインを全力で幸せにする」主人公からグイグイ行くタイプのラブコメだ!!

タイトル通りの物語で、Wヒロイン物の漫画のなかに入ってしまった主人公が、Wヒロイン枠ですらない負け枠ヒロインにガチ恋してるので彼女にグイグイ行く話。なんとなく女性向けの悪役令嬢転生を思い出した。ポジション的にはそれにかなり近いものの、転生先は漫画の主人公の親友。元々原作でも自分と同姓同名のキャラクターになってるものの顔は漫画のキャラではなく自分、というパターン。 漫画内では負けヒロインとされる今…

★★★☆☆

「負けヒロインが多すぎる!」

様々な負けヒロインたちの様子が、あーーつら!となって多種多様に切ないカワイイ。恋愛小説で成立するカップルが存在するならば、そのどちらかに片思いしている誰かは当然ながら失恋する。よくある当て馬キャラだってもしかしたらチャラいだけの邪魔なキャラじゃなくガチめの片思いをしていたかもしれない。成立する恋愛の横ではこんなん起きてるよな、というのが確かに~!と思えた。 ちなみにこの負けヒロインは主人公に対す…

★★★☆☆

「好きで好きで大好きなので、いっしょに好きを伝えたい」1冊使った壮大な序章

始めのほうでヒロインがVTuberやってるのでてっきりそういう話かな?と思いきや、どうしてVTuberになるかという物語だった。序章で1冊まるまる使っている感じ。冒頭でおっ最近流行りのVTuberモノか!?と思わせてそりゃないぜレベルでVTuberシーンはない。それぐらいだったらこの部分取っ払っちゃっていいんじゃないのかなというぐらいVTuber部分は無だった。 中学時代にオタクとしてバカにされ…

★★★★☆

「転生魔王のジュリエット 2」両思い思春期青少年の欲求vs世界の滅亡

1巻はこちら https://houchi.work/wordpress/2133/ 面白かったー!両思いだけれども二人がヤったら魔王が復活という立場+仲良くない組織に所属というロミジュリ状態カップルの物語。今回はヒロイン側の許嫁(ろくに会ったこともない)が登場。どうなることかと思いきや、そちらもそちらで身分違いで両思いの相手がおり……と恋愛面には問題ないハッピー仕様だった。三角関係など起きず二…

★★★★☆

「天使は炭酸しか飲まない」伏線やポイントが綺麗に回収される物語

すげー良かった。他人の恋愛成就のために奔走するちょっと不思議なちからを持つ少年と、惚れっぽすぎて片っ端から惚れてしまう自分の性格をどうにかしたい少女の物語。 終盤彼女の惚れっぽさの理由が判明してから先、ぱたぱたとドミノ倒しのように小気味よく物語が駆け抜けていく爽快感がすごい。前半にあった『主人公が天使という名称を使っていろんな人の恋愛成就の手助けをしている』『ヒロインに片思いする少年からの恋愛相…

★★★★★

「境界線」地元民、めっちゃ楽しく読む

映画化もした護られなかったものたちへの続編。護られなかったものたちへが東日本大震災を下敷きにしつつそこまでメインでは持ってきていなかったのが、今度の話ではかなり核の部分に持ってこられている。 物語としてはすごく面白かった。津波によって行方不明となった人は、もしかしたら帰ってこないだけでどこかで生きているかもしれない。そう願う人のもとへ『あなたの奥さんがこの場所で亡くなっていました』なんて連絡が来…

★★★★☆

「棘の家」転がり転げて地獄へ一直線

面白かった。 中山七里の小説ってラストのどんでん返しがデカく襲いかかるタイプの物語なのかなと思っていたし、実際この小説も『どんでん返しの帝王が~』という文章がアマゾンの紹介にあったからそういった類の物語なのかなと想像していたら全然違った。むしろ家族の裏の顔や、人間の感情を動かすタイプの物語だった。 無責任かつ簡単に掌返しする一般的な人間として出てきたネットの人々やマスコミの存在が面白かった。主人…