「生物学者山田博士の聖域」出てくる人間全員変人
なんなんだ……いや本当になんなんだこの本!?読み終えてから、恋愛小説なことはわかるんだけれどもなんだかものすごい変な本読んだなという気分が残りまくった。なんだこの本? 物語は、恋愛的に拗らせたというか元々はあまり恋愛に興味なかった文系女子の ...
「死にたいあなたに男子大学生がお肉をごちそうしてくれるだけのお話」前半は間違い無くほっこりお料理物だったんだよ!!!
いやーーいやいやいやいや!?と読みながらなってしまった。なんだこれは。あらすじちゃんと見てなかったのが幸か不幸か、「竜神さまの生贄になるだけの簡単なお仕事や(仮)花嫁の人の小説だ~!」と、きっと最近流行の料理物でほっこり前向きになって明日も ...
「スタート!」果たして映画はオールアップ出来るのか、次から次へと訪れる難題
面白かったー!!! 堅物大物映画監督が数年ぶりに撮る映画、そのために集まったスタッフたち、そして発生する無理難題(と死体)。果たして無事映画は撮れるのか!という状況が面白くないわけがなかった。 次々起きる事件と停止しかねない映画 最初は堅物 ...
「聖女ヴィクトリアの考察 アウレスタ神殿物語」ファンタジーと思わせ正統派に推理の物語
めちゃくちゃおもしろかった!!冒頭から霊が視えるという能力持ち主人公の追放モノと思わせて、かなり正統派に証拠を揃えての推理ものになっていくのがもうめっちゃ面白かった。ファンタジー部分も推理の要素の一部分でしか無く、物事を一気に解決する必殺技 ...
「静おばあちゃんにおまかせ」安楽椅子探偵おばあちゃんのミステリー短編集
テミスの剣に登場した高円寺静裁判長が安楽椅子探偵をしている物語。 この作者さんおなじみのスターシステムで出てきた裁判長。読んでてお久しぶりです!お元気そうで何よりです!と昔なじみに出会った気分になった。 安楽椅子探偵おばあちゃん よくある探 ...
「ネメシスの使者」果たして死刑は必要なのかを問う(ように見せかける)のがうまい
冤罪からの死刑の「テミスの剣」、死刑回避からの事件の「ネメシスの死者」 テミスの剣の渡瀬刑事を主人公格に置かれた物語。続き物かと言われると完全に別物語であるが、中山七里作品自体がスターシステムなので、岬刑事の息子の話が出てくる程度には渡瀬刑 ...
「テミスの剣」免罪符と贖罪のヒューマンドラマ
前半と後半で取り扱う事件が変わる物語。前半は若くて青い刑事が相棒につられて昭和の圧力的な取り調べをしてしまい冤罪事件を起こしてしまうことから始まる物語。後半は、その冤罪事件の真犯人が無期懲役から仮釈放となった直後に殺害される物語。 ミステリ ...
「警視庁アウトサイダー3」見事大団円の完結
シーズン1のクライマックスからの大団円。今まで続いていた蓮見の父親の冤罪事件がこの話で片がついた。 窃盗からの日本酒サークル事件にて、マル暴の捜査方法でどぶろくのやり取りをうまく見つけて証拠を得るまでの架川のやり口が見事。1巻からずっと所轄 ...
「警視庁アウトサイダー2」キャラが少しずつ深掘りされていく2巻
前からちらっと出てたりする架川の娘さんが出てきたり、なんとなく日和見っぽさというか問題起きないでほしいのかなと思える課長・矢上の熱い部分が見えたり、蓮見が追いかける事件の発端である父親に架川が会いに行ったりする2巻。 個人的に読んでて面白か ...
「警視庁アウトサイダー」マル暴に戻りたい刑事とワケあり刑事のバディもの
今度実写化するからかな?BW読み放題とKindle Unlimited読み放題に入っていたので読んだ。 同作者の作品だとインディゴの夜の印象からミステリー物の印象はあったけど、そういえばさくらだもん!だとか、ここしばらくは警察物ミステリー多 ...
「江戸落語奇譚 寄席と死神」
江戸の落語に関する怪異のみ見える落語家と、少し気弱で怖がりで何かしらの特定条件のときのみ怪異がほんのりわかる大学生がコンビを組んで、発生する江戸落語絡みの事件を解決していくふんわりした物語。個人的にはあんまり刺さらなかったというか、全体的に ...
「境界線」地元民、めっちゃ楽しく読む
映画化もした護られなかったものたちへの続編。護られなかったものたちへが東日本大震災を下敷きにしつつそこまでメインでは持ってきていなかったのが、今度の話ではかなり核の部分に持ってこられている。 物語としてはすごく面白かった。津波によって行方不 ...