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「嘘つき皇后様は波乱の始まり」キャラがみんなその立場の理由と行動があって筋通ってて面白い

キャラクターの立場がそれぞれあるのが面白い 政権争い部分は上皇が言えばなんとかなる的なふわっと感はありつつも、話として緊迫感はあるし、この人はこの立場、この人はこの立場とわかりやすいながらも立場的にその人敵対しちゃうの~~~!?みたいなのもガンガン出てきて面白かった。 特に女装皇后の双子の姉。わたしも読んでる最中はてっきり彼は双子の姉を敵対国に嫁がせたくなく守るために自分が嫁いだのかなとも思って…

「全肯定奴隷少女:1回10分1000リン」愚痴を吐くのは悪いことじゃないって肯定してくれる

面白かったー! 表紙とタイトルからして女の子に全部肯定されてちやほやされる物語なのかな?と思いきや、愚痴吐きにも方法が必要だったり、時と場合によっては否定もするというスタイルで、最後はじんわりと感動したお話だった。 愚痴を吐くのは悪いことじゃない 全肯定奴隷少女ちゃんは愚痴を吐くのも良いことなの!と肯定するの!じゃないけれど。 教会のお姉さんがわかりやすいんだけど、愚痴を吐くこと自体は悪いことじ…

「静おばあちゃんにおまかせ」安楽椅子探偵おばあちゃんのミステリー短編集

テミスの剣に登場した高円寺静裁判長が安楽椅子探偵をしている物語。 https://houchi.work/wordpress/4396/ この作者さんおなじみのスターシステムで出てきた裁判長。読んでてお久しぶりです!お元気そうで何よりです!と昔なじみに出会った気分になった。 安楽椅子探偵おばあちゃん よくある探偵と助手、女子大生と刑事のバディ物と見せかけて、実際のところは解決してるのはおばあちゃ…

「ネメシスの使者」果たして死刑は必要なのかを問う(ように見せかける)のがうまい

冤罪からの死刑の「テミスの剣」、死刑回避からの事件の「ネメシスの死者」 テミスの剣の渡瀬刑事を主人公格に置かれた物語。続き物かと言われると完全に別物語であるが、中山七里作品自体がスターシステムなので、岬刑事の息子の話が出てくる程度には渡瀬刑事の過去話も出てくる。 https://houchi.work/wordpress/4396/ テミスの剣が『死刑という判決は正しいのか?もし犯人が実は冤罪だ…

「テミスの剣」免罪符と贖罪のヒューマンドラマ

前半と後半で取り扱う事件が変わる物語。前半は若くて青い刑事が相棒につられて昭和の圧力的な取り調べをしてしまい冤罪事件を起こしてしまうことから始まる物語。後半は、その冤罪事件の真犯人が無期懲役から仮釈放となった直後に殺害される物語。 ミステリーやトリック中心の話になるのかなと思いきや、どちらかと言えばヒューマンドラマの印象。前半の事件があったからこそ後半の真犯人が殺される事件で各容疑者たちの憎しみ…

「マリシャスクレーム」前半は面白いが後半微妙なクレーマーバトル

前半は面白いけど後半が微妙過ぎる。 クレーム対応係というお仕事 お客様センターにかかってくるやばいクレーマーと戦う主人公の物語。主人公自体も過去にクレーマーだった父親によって各所にクレームをつける方法を身に着けさせられ、それがまるで当然の権利であり当然のやり方であると思って育っていた、だからクレーマー対応がうまいというのに超納得。初期の仮面ライダーみたいなものだよね。ショッカーの力を利用して戦う…

「美少女にTS転生したから大女優を目指す! 1」姉が可哀想

うーん、すごく全体的に微妙な部分が多い本だった。読んでいてそれでいいんかい部分がちらほら見られるというか。 毒親の影響でろくに惜しまれもせずに死んだ主人公が、目が醒めたら自分がほぼ生まれた頃まで時間が戻っており、しかも性別が女になっていた――という物語。転生というよりも、ただしくは逆行かな。記憶も精神もほぼそのまんま残したままの逆行なので、主人公の現在年齢は享年39+逆行してからの年齢となる。 …

「警視庁アウトサイダー3」見事大団円の完結

シーズン1のクライマックスからの大団円。今まで続いていた蓮見の父親の冤罪事件がこの話で片がついた。 窃盗からの日本酒サークル事件にて、マル暴の捜査方法でどぶろくのやり取りをうまく見つけて証拠を得るまでの架川のやり口が見事。1巻からずっと所轄じゃやらないような思考や行動で証拠を見つけ、蓮見がそこから推理とひらめきで事件を解決するという流れが完全にテンプレート化しているものの、毎回やり方が変わるので…

「警視庁アウトサイダー2」キャラが少しずつ深掘りされていく2巻

前からちらっと出てたりする架川の娘さんが出てきたり、なんとなく日和見っぽさというか問題起きないでほしいのかなと思える課長・矢上の熱い部分が見えたり、蓮見が追いかける事件の発端である父親に架川が会いに行ったりする2巻。 個人的に読んでて面白かったのは、某何かの人気マンガを題材にしてるのだろうと思われる作品の偽アクキーの出どころ探しをしたりする1話目。自分が2.5も追いかけるタイプのオタクなので、天…

「警視庁アウトサイダー」マル暴に戻りたい刑事とワケあり刑事のバディもの

今度実写化するからかな?BW読み放題とKindle Unlimited読み放題に入っていたので読んだ。 https://www.tv-asahi.co.jp/outsider/ 同作者の作品だとインディゴの夜の印象からミステリー物の印象はあったけど、そういえばさくらだもん!だとか、ここしばらくは警察物ミステリー多かったな。 バディものとしての王道の、最初は相反する二人が何らかの目的で共同で動いて…

「勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録」一芸に秀でた一癖も二癖もある者たちとの防衛戦

えーやばめちゃくちゃ面白かった!!! ファンタジーの世界で、皮肉げで素直じゃない主人公が《女神》という人格を持った兵器のような少女と契約してしまう。しかし主人公は過去に《女神》を死なせた罪で、死ねない刑罰たる勇者刑に処されていた――というダークファンタジー。 頼りになるようなならないような仲間たち 頼りになるようなならないような一芸に秀でつつも一癖も二癖もある仲間たちと、どう考えても絶望的な防衛…

「水の後宮」自白で吐かせる主人公と証拠を第一とする女性の対立が良い

姉の死の真相を求めて後宮に入り込んだ主人公が、とあるお偉いさんに好かれて事件解決に引っ張り回されるミステリー。面倒くさそうな雰囲気を出しつつも誰かが不幸になるならばと事件解決に動く主人公のスタンスが好み。もともとが商人だった故に人間心理方面から解決しようとするという事件解決方法も彼女の生い立ちや性格と合っていて、読んでいて面白かった。 主人公を事件に引っ張り込む狸才人は、たしかに誰かが不幸になる…